第6回徳洲会病理部会学術集会
| 日時 | 平成30年11月17日(日)午後3時00分~午後8時00分(懇親会含む) | |
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| 11月19日(月)午前9時30分~午前11時05分 | ||
| 場所 | 岡山国際交流センター 5階会議室(3) | |
| 内容 | 特別講演 | 野口 雅之(筑波大学医学医療系診断病理学教授/徳洲会東日本病理センター長) 「最近のがんの病理診断で注意する点」 「最近のがんの病理診断で注意する点」 |
| シンポジウム | 廣川 満良(隈病院 病理診断科長) 「甲状腺細胞診の実際と報告様式」 |
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| シンポジウム | 樋口 観世子(隈病院 細胞検査士) 「甲状腺細胞診の基本的な見方」 加藤 拓(成田富里徳洲会病院) 「甲状腺疾患の細胞像-パパニコロウ染色とギムザ染色-」 岩﨑 由恵(八尾徳洲会総合病院) 「徳洲会の甲状腺細胞診の現状」 |
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| 一般演題 | 募集は締め切らせて頂きました 対象:徳洲会グループ施設所属職員 |
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| 資料 | 第6回徳洲会病理部会学術集会抄録集 ダウンロードはこちらから | |
第6回徳洲会病理部会学術集会報告書
2019年11月17日、18日 会場:岡山県国際交流センター 5階会議室
第6回学術集会は合計43名(医師15名 技師23名 その他5名)の参加のもとに岡山駅前の岡山国際交流センターで開催した。
学術集会は秋期細胞診学会の開催地の近傍の徳洲会施設で開催するのが慣例であるが岡山市および近傍には関連施設がないため、岡山国際交流センターを使用することになった。

学術集会の様子
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学術集会の企画、運営
学術委員長の丹野 正隆先生(東京西徳洲会病院)の企画によりプログラムとして特別講演1題、シンポジウム1題、一般演題5題を設定した。この他に学術集会前に医師運営委員会、技師運営委員会、参加者全員出席の総会を開催し、それぞれ活発な意見交換がなされた。
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特別講演
森 秀樹先生(元岐阜大学長/大垣徳洲会病院)の司会のもと野口 雅之先生(筑波大学教授/徳洲会東日本病理診断研究センター長)による「最近のがんの病理診断で注意する点」の講演が行われた。腫瘍の国際分類であるWHO分類とわが固有の「がん取扱い規約」の関係、異同について解説された。

野口 雅之先生
(筑波大学教授/徳洲会東日本病理診断研究センター長) -
シンポジウム
甲状腺細胞診をテーマに外部2名(隈病院病理診断科長 廣川 満良先生、樋口 観世子氏)、八尾徳洲会総合病院の岩﨑 由恵氏、成田富里徳洲会病院の加藤 拓氏がシンポジストを務めた。廣川先生、樋口氏による講演は良く整理された内容で、参加者の知見を大いに被益したものと思われる。

廣川 満良先生(隈病院病理診断科長)
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一般演題
徳洲会施設に働く合計5名の病理技師、脳外科医師より発表があり、活発な意見交換が行われた。学術集会も回を重ねる度に病理技師の講演、質疑応答の技術が向上しており、今後の一層の発展を期待している。
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病理部会運営委員会
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(1)医師運営委員会
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1年間の病理部会の活動が紹介された。
特に病理部会(病理センターを中心に)運営費の詳細が説明され、その意義と積極的な活用を促した。
保険医療機関間の病病連携による病理診断の意義が詳細に説明され、徳洲会の現状と今後の拡大への期待が語られた。
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1年間の病理部会の活動が紹介された。
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(2)技師委員会
- ・資格手当について認定病理検査技師資格は2020年4月から支給開始決定される。
- ・今年の細胞検査士認定試験対策WEB研修会は35回実施した。新たに講師担当者も増え来期の研修会の継続が望ましいが方法は検討が必要とした。
- ・病理部会技師運営委員会・細胞診委員会責任者合同会議を5月に開催し技師運営委員会の目指すもの、細胞検査士の養成、病病連携と細胞診業務について、学会活動の活性化について話し合われた。
- その他
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(1)医師運営委員会
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総会
本年1月26日に急逝された笹栗靖之先生(産業医大名誉教授、徳洲会九州・沖縄病理診断研究センター長)に哀悼の意を示し、黙祷した後に議題に入り最近の主な出来事が紹介された。
- ①病理技師の資格はこれまで細胞検査士資格のみであったが、2020年4月より認定病理検査技師資格が加わることになった。
- ②病理部会(病理センターを中心に)運営費の概要が説明され積極的な活用が呼びかけられた。
- ③青笹部会長の調整により細胞診教科書が医歯薬出版より刊行されることが紹介され、徳洲会施設からの積極的な参加を期待する旨が述べられた。
“細胞診鑑別アトラス”(監修 青笹 克之、編集責任者 金城 満)
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懇親会
岡山駅近くのレストランで開催され、多くの参加者がなごやかに歓談した。本年は着席式としたが、好評価であった。

懇親会の様子
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総括
これまでの徳洲会学術集会の参加状況をみると、首都圏、名古屋では50名以上、その他の地区では約40名となっており、交通の便が参加状況に影響しているようである。多忙な中での参加となっているために時間が限られていることが原因と考えられるが、今後の改善を図りたい。
終わりにあたり徳洲会のご支援に深甚な謝意を表します。
2019年11月19日
徳洲会病理部会最高顧問
青笹 克之
