第2回徳洲会病理部会学術集会

第2回徳洲会病理グループ学術集会

日時 平成27年11月22日(日)午後2時00分~午後5時30分
平成27年11月23日(月)午前9時30分~午前12時00分
場所 名古屋徳洲会総合病院 2階会議室
内容 特別講演 都築豊徳先生(名古屋赤十字第二病院)
「尿路上皮癌WHO/ISUP分類と尿細胞診統一報告様式」
教育講演 手島伸一先生(湘南鎌倉総合病院)
「卵巣癌の多くが卵管原発となぜいえるのか」
一般演題 募集は締め切らせていただきました。
対象:徳洲会グループ施設所属職員
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第2回徳洲会病理グループ学術集会

平成27年11月22日,23日 会場:名古屋徳洲会総合病院

第2回学術集会は総勢67名(医師15名、技師46名、その他6名)参加のもと、11月22日午後2時-23日正午に名古屋徳洲会総合病院において開催された。以下にその概要を示す。

  1. 学術発表

    (1)特別講演

    特別講演
    演者:都築豊徳先生(名古屋第二赤十字病院病理診断科部長)
    演題:尿路上皮癌WHO/ISUP分類と尿細胞診統一報告様式

    都築先生は我が国の泌尿器病理の第一人者として活躍されている。又2013年より徳洲会グループの病理診断コンサルタントを務めて、多数例のコンサルテーションに的確な診断コメントを寄せている。講演内容は改訂されるWHO分類の内容の解説であり、悪性度の取り扱いの変更点が中心であった。講演内容のpptは都築先生の好意により徳洲会施設の希望者に公開している。


    (2)教育講演

    教育講演
    演者:手島伸一先生(湘南鎌倉総合病院病理診断部長)
    演題:卵巣癌の多くが卵管原発となぜいえるのか

    手島先生は国立がんセンター、同愛記念病院での勤務を経て、2014年4月より湘南鎌倉総合病院病理診断部の責任者として活躍中である。婦人科腫瘍の大家として知られ、文光堂より出版されている卵巣腫瘍に関する単行本の編者を務めている。
    講演では従来より卵巣から発生すると考えられていた癌の大半が卵管に発生し、卵巣に及んだものであることを最近の研究成果をもとに概説した。


    (3)病理診断情報関連小講演

    病理情報の適切な処理と利用は今後の徳洲会医療全般において重要な課題である。このため、以下の3題を選定して、活発な意見交換を行った。

    ①中島明彦先生(福岡徳洲会病院)
    「時代に則した理解しやすい病理診断報告を目指して」
    ②大澤尚樹氏(株式会社クラーロ)
    「遠隔病理画像診断(テレパソロジー)-バーチャルスキャナー導入について-」
    ③山田雄二氏(ソフトバンク株式会社)
    「遠隔病理画像診断/コンサルテーション~ICTネットワーク環境とその利用~」

    (4)一般演題

    8題の発表がなされた。医師、技師の出席のもと活発な質疑が展開された。昨年度の第1回集会に比べて発表内容、質疑の方法に着実な進歩がみられ、学術集会を継続することの意義を確認した。

  2. 総会(全体集会)

    総会病理運営委員会の医師委員会、技師委員会の検討内容が報告された。
    学術委員会に関しては委員の選任、会則(案)が承認された。このような意見交換を通じて病理部会としての一体性が芽生えてきていることは前進と考える。

  3. 懇親会

    長嶋和郎先生(北海道大学名誉教授/札幌東徳洲会病院)の挨拶、森秀樹先生(元岐阜大学長/大垣徳洲会病院)の挨拶と乾杯のご発声に続き、出席者の技師を代表して江口光徳氏(宇治徳洲会病院)が挨拶を行った。この後、歓談に入り和やかな雰囲気の中で意見交換、交流を行った。

以上