第12回徳洲会病理部会学術集会

第12回徳洲会病理部会学術集会

日時 2025年11月30日(日)午後2時00分~午後5時35分
2025年12月1日(月)午前9時15分~午後0時20分
場所 TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前
(広島県広島市南区大須賀町13-9)
内容 特別講演1 川上 史(琉球大学大学院医学研究科細胞病理学教授)
「用語の進化と多様化から婦人科病理・細胞診断学の潮流を読み解く」
教育講演2 内藤 嘉紀(久留米大学病院臨床検査部部長・准教授)
「胆道がんの細胞診:診断者間一致率からみる細胞学的特徴」
シンポジウム 【適正な術中迅速診断をめざして】 樋口 佳代子(沖縄協同病院病理診断科部長)
安達 真希子(福岡徳洲会病院)  「当院における適正な術中迅速診断をめざした取り組み」
大井 秀太 (岸和田徳洲会病院) 「当院における術中迅速診断の現状と取り組み」
島村 幸一 (湘南鎌倉総合病院) 「迅速標本作製のピットホール」
一般演題 「右顎下腺に生じた唾液腺導管癌の1例」
小保方 和彦(湘南鎌倉総合病院)「大腸癌患者の腹水細胞診におけるHNF4αの有用性」
程島 就(湘南鎌倉総合病院)「奇異な浸潤形態を示した肺癌の2例」
久保 勇記(八尾徳洲会総合病院)

「大腸癌のMedullary carcinomaについて」
石川 典由(湘南藤沢徳洲会病院)

「大腸癌に合併した腹膜中皮腫の1例」
坪佐 朱莉(八尾徳洲会総合病院)

「当院における腹膜偽粘液腫の細胞診」
岡﨑 健(岸和田徳洲会病院)

「診断の難しかった膵腫瘍の1例」
井口 怜奈(湘南藤沢徳洲会病院)

資料 第12回徳洲会病理部会学術集会抄録 ダウンロードはこちらから

第12回徳洲会病理部会学術集会報告書

20251130日、121日 会場:TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前

徳洲会病理部会は11月30日から12月1日の2日間、第12回学術集会をTKPガーデンシティPREMIUM広島駅前(広島県)で開催した。

学術集会の様子

徳洲会病理部門最高顧問の青笹克之先生の挨拶で開会。第12回学術集会は合計52名(医師20名、病理技師29名、その他3名)の参加となった。

青笹 克之先生
(徳洲会病理部門最高顧問/徳洲会病理部会長)

    1. 学術集会の企画、運営

      学術委員長である中塚伸一先生(大阪病理診断研究センター長/八尾徳洲会総合病院)により、特別講演2題、シンポジウム1題、一般演題7題を設定。長坂祥朗氏(東京西徳洲会病院)の総合司会によって執り行われた。初日は開会の挨拶の後に中島明彦先生(病理部会副部会長/東京西徳洲会病院)により新任病理医師・病理技師紹介、特別講演に続いて、加藤拓氏(湘南藤沢徳洲会病院)より技師運営委員会報告、2日目冒頭に中塚伸一先生より「2024年学術的情報発信の総括」が行われた。

      中塚 伸一先生
      (徳洲会病理部会学術委員長/徳洲会大阪病理診断研究センター)

    2. 特別講演1

      丸山理留敬先生(徳洲会山陰病理診断研究センター長)の司会のもと、川上史先生(琉球大学大学院医学研究科細胞病理学教授)が「用語の進化と多様化から婦人科病理・細胞診断学の潮流を読み解く」と題し講演。来たるべきHPV検診時代における細胞診の意義について説明があり、細胞形態の用語の理解の重要性について触れながら子宮頚部腺癌などについて細胞診断の解説があった。

      川上 史先生
      (琉球大学大学院医学研究科細胞病理学教授)

    3. 特別講演2

      中塚伸一先生(徳洲会大阪病理診断研究センター長)司会のもと、内藤嘉紀先生(久留米大学病院 臨床検査部部長・准教授)により「胆道がんの細胞診:診断者間一致率からみる細胞学的特徴」について、胆道系腫瘍と胆汁細胞診についての概説があり、LBCを使った細胞診における診断基準の確立にむけて、実際に得られた検証データを呈示しながら、詳細な解説があった。

      内藤嘉紀先生
      (久留米大学病院臨床検査部部長・准教授)

    4. シンポジウム

      徳洲会病理部会細胞診委員会顧問の樋口佳代子先生(沖縄協同病院病理診断科部長)が座長をつとめた「適正な術中迅速診断をめざして」のシンポジウムでは、安達真希子先生(福岡徳洲会病院)、大井秀太氏(岸和田徳洲会病院)、島村幸一氏(湘南鎌倉総合病院)が事例を発表。迅速病理診断の意義の再確認と各施設で実践されている技術的な取り組みについて、動画などを用いた具体的な紹介があり、活発な質疑応答が交わされた。

    5. 一般演題

      7題の一般演題が発表された。(医師2題、技師5題)。各施設で経験されたまれな事例検討や施設独自の取り組みについての紹介があり、日々の業務診断の参考となる多様な情報が提供された。

    6. 報告

      2024年学術的情報発信の総括を中塚伸一先生が行い、病理部会のさらなる学術振興を目的として、次年度以降、優れた学術業績を表彰する「学術奨励賞」の創設が提案された。病理部会技師運営委員会の加藤拓氏(湘南藤沢徳洲会病院)より技師運営委員会報告が行われた。1年間の活動の報告に加え、学術集会に先立ち実施された病理技師調査の集計結果について説明がなされた。

    7. 総会

      青笹克之徳洲会病理部門最高顧問より、徳洲会病理部会の人員及び病理業務の現状が示され、引き続き“保険医療機関間の病病連携による病理診断” を基軸として活動を展開していくことが述べられた。

      また、病理部会機器選定委員会審査実績、沖縄徳洲会病理業務実績の現状と今後の展開について説明され、2026年4月には徳洲会関東病理診断研究センターが常勤医3名体制で稼働することが報告された。

      最後に2025年9月11日に病理部会より理事長に提出し、内容が了承された“病理診断科業務改善のための要望”⇒①徳洲会病理センターの病理診断科に技師長を配置することとし、当面は大阪(八尾)と藤沢の病理センターに技師長を置く②病理診断科と検査部の技師定数は分離すること、病理診断科では”病理業務評価表”に基づいて定数を定めていることについて説明された。

      病理部会の学術集会は定例会として軌道に乗った運営が行われており、会員も積極的な姿勢で参加し、相互の情報共有に務めている。

      次回の第13回学術集会は2025年11月23日(月祝)~11月24日(火)の日程で千葉県において開催する予定である。

      第12回徳洲会病理部会学術集会
      集合写真