徳洲会のスケールメリットを活かした徳洲会病理部会。症例研究・研究発表等、あなたが活躍できるフィールドがここにはあります。病理部会にご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。

徳洲会施設間の共同研究の推進

徳洲会施設間の共同研究の推進

徳洲会病理部会は2023年4月に常勤病理医42名、非常勤病理医52名となり、病理技師も116名を数える規模に成長しています。この様な量的な拡充により、施設間相互の連携による病理学的研究を遂行する体制が整いつつあります。皆さん周知のように本年4月より横断的経費を使用した病理業務、学習環境の充実が可能となりました。すでに多くの申請が行われている状態です。徳洲会病理部会幹部会ではこの度、病理学的研究をサポートする一環として施設間共同研究について横断的経費の使用を推奨することとしました。詳細は別添の資料(ホームページにも掲載)をご覧ください。

研究により意味のある結果が得られた場合は学会あるいは論文発表することになります。何よりも大切なことは有用な結果が得られるような研究計画の作成、有用な結果を内外に発表する際の整合性のある発表原稿の作成です。これには十分な訓練と経験が大変重要です。例えば、同じデータでも発表方法により周囲から注目される場合とそうでない場合のあることを私たちは経験してきました。徳洲会病理部会にはわが国でも有数の研究経験者が名を連ねています。この方々から研究計画の作成、発表予定原稿の作成などに助言、援助を受けるシステムを構築しましたので、ぜひご利用ください。

徳洲会病理部会の学術レベルの向上を図り、医療への貢献度を高めていきましょう。

 

徳洲会施設間の共同研究システム

Ⅰ.目的

  1. 希少症例の集約
  2. テーマを決めた共同研究:HE及びルーティンの免疫染色を基盤とした病理疫学的研究(臨床事項記載用紙の作成)
  3. その他

Ⅱ.システムの構築

  1. 研究分野の設定(I-1,2,3)
  2. システムへの参加(登録)呼びかけ:主要施設(福岡、出雲、大阪、名古屋、藤沢)を基盤とし、テーマごとに全国的に参加を募る
  3. 設定した分野ごとの登録様式(フォーマット)の作成
  4. 施設倫理委員会への申請
  5. 共同研究実施における徳洲会の方針の確認:積極的な実行を奨励された
  6. 研究経費の概算と横断的経費からの支出手順を定める
    ①臨床研究評価委員会の設置
    研究計画書の作成→臨床研究評価委員会への申請→研究計画書の審査と助言

説明

1.徳洲会施設の症例を主な対象とした共同研究を実施する。検討症例の50%以上を徳洲会症例が占めるものとする

2.学会発表、論文発表のいずれにおいても筆頭者と最終発表者(論文の場合はcorrespondence)は徳洲会常勤職員とする

3. 研究経費は横断的経費を申請する。その際、他機関からの助成の有無についても申告する

研究経費の申請について

1.研究経費申請書を作成して病理事務局に提出し、臨床研究評価委員会の審査を受ける

2.評価委員会は研究計画書の審査と助演を行い、採否を判定し、横断的経費統括責任者に報告する

3.適当と認められた研究計画の実行のために要する費用の学術関係費としての実行を本部へ申請する

臨床研究評価委員会

1.徳洲会病理診断研究センター長などの多忙な現場の要職にない方の中から、豊富な研究歴を有するものを委員として選任する

2.評価委員会は研究経費申請書の評価を行うほか、研究計画全般についての助言を行う。また研究成果の発表予定原稿へのコメントや論文作成への援助と助言をおこなう

3.徳洲会病理部会員は臨床研究全般に関して臨床研究評価委員会に助言を求めることができる

徳洲会病理部会学術集会抄録集 巻末【学術発表の指針】参照

 

臨床研究評価委員 青笹克之、寺田信行、張ヶ谷健一、森秀樹

(評価委員は臨床研究申請書の評価、研究計画の評価と助言、論文作成への助言などを行う)

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