徳洲会のスケールメリットを活かした徳洲会病理部会。症例研究・研究発表等、あなたが活躍できるフィールドがここにはあります。病理部会にご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。

研修連携施設紹介

研修連携施設紹介

専門医研修基幹病院および研修連携施設の一覧

(按分する前の実数です)

施設名 担当
領域
施設
分類
病床数 専任
病理医
病理
専門医
剖検数 組織診 迅速診 細胞診
湘南鎌倉総合病院 組織(生検、手術)、迅速、解剖、細胞診 基幹施設 574 3 1 20 9376 170 11126
同愛記念病院 組織(生検、手術)、迅速、解剖 連携施設1群 373 1 1 12 3750 68 10189
札幌東徳洲会病院 組織(生検、手術)、迅速、解剖、細胞診 連携施設1群 325 1 1 9 3136 29 728
湘南藤沢徳洲会病院 組織(生検、手術)、迅速、解剖、細胞診 連携施設1群 419 1 1 13 5741 66 8748
福岡徳洲会病院 組織(生検、手術)、迅速、解剖、細胞診 連携施設1群 600 2 2 13 6859 113 5623
成田富里徳洲会病院※2015年9月開院 組織(生検、手術)、迅速、解剖、細胞診 連携施設2群 285 1 1 0 0 0 0
名古屋徳洲会総合病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設2群 350 1 1 10 1787 35 1732
大垣徳洲会病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設2群 283 1 1 0 1008 23 173
千葉徳洲会病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設3群 391 1 1 4 2699 67 2349
東京西徳洲会病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設3群 418 1 1 0 3200 95 2700
八尾徳洲会総合病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設3群 415 0 0 10 5077 102 8567
中部徳洲会病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設3群 331 0 0 3 3904 65 4944
南部徳洲会病院 組織(生検、手術)、解剖 連携施設3群 345 0 0 3 1455 23 3175

各施設からのメッセージ

湘南鎌倉総合病院のメッセージ
当院での研修の最大の特徴は、豊富な病理症例数(病理9300件、解剖20体)をもとに、40数名の初期研修医および臨床各科に属する40名ほどの後期研修医と密に協力して、充実した病理カンファランスを行っていることです。各科と現在行っている病理カンファランスは、CPCはもちろんのこと、消化器病カンファランス、乳腺病理カンファランス、呼吸器カンファランス、婦人科病理カンファランス、血液病理カンファランス、腎カンファランスなどです。そこでは教育に熱意のある優れた各科専門の指導医と病理指導医の協力のもとに、初期、後期研修医、病理研修医が発表・討議することで、希少症例を含めた高度の内容の症例経験ができます。各科の指導医も豊富で、臓器別の専門性もある程度確保されています。専門外の症例については、湘南藤沢徳洲会病院や横浜市立大学他の指導を受け、また徳洲会の病理コンサルテーションシステムや外部施設のコンサルテーションシステムを積極的に利用しています。
現在9300件の組織診に対し、病理専門医1名、病理研修医2名、非常勤病理医週3日の勤務体制です。全臓器の病理診断を行っていますが、悪性リンパ腫の約60%、骨髄生検の約60%、脳腫瘍の約50%は精度管理の目的もかねて外部の専門施設の診断を受けています。腎生検(年間120件)は当院の腎臓内科が病理診断を行っていますが、標本や蛍光抗体法は病理が管理し、腎臓内科と定期的なカンファランスを行っています。腎病理と消化器病理は専門病理医を定期的に当院病理に招いて難解症例を診断いただいています。
免疫染色は保有する抗体も多くあり、自動免疫染色装置は毎日稼働しています。臨床検査技師は現在4名、細胞検査士は2名で、細胞検査士の育成が急務です。当院にはオンコロジーセンターがあり、また神奈川県のがん診療連携指定病院としてますます癌の病理診断が重要性を増してきています。
 解剖は年間22体です。休日・時間外の解剖は原則行ってはおりませんが、年に数回休日や時間外の解剖が行われます。解剖された症例の多くは毎月のCPCで詳細に検討されます。優れたCPCは当病理の大きな特徴と考えています。
 女性病理医にとって働きやすい環境にあり、0歳時からの24時間保育も充実しています。現在も女性病理医が育児に励みながら病理専門医を目指しています。

札幌東徳洲会病院のメッセージ
他の専門研修連携施設に比して検体数は少し見劣りしますが、消化器、特にIBD症例が充実しています。手術材料も多岐に渡り、乳腺外科を中心に術中迅速件数も近年増加傾向です。細胞診は婦人科がないため多くはないですが、耳鼻科領域のFNAや呼吸器材料が豊富です。また、院内に臨床研究センターを設置しているため、随時診断と遺伝子解析に利用することが可能です。

湘南藤沢徳洲会病院のメッセージ
専門研修連携施設である湘南藤沢徳洲会病院は病理専門医が常勤しています。剖検数、組織診断の症例数も十分あります。目的をもって診断にあたれば、自分の興味ある症例を集めて研究的な仕事もできます。当院には肝胆膵消化器病センターがあり、肝疾患(肝炎から肝腫瘍まで)を幅広く学ぶことができます。また、肝臓病理よろず相談所を開設していますので、全国的に診断困難例等稀少症例も経験することができます。

福岡徳洲会病院 病理診断部・病理診断センターのメッセージ
専門研修連携施設である福岡徳州会病院は、病床数600床の総合病院として、春日市のみならず隣接する福岡市の基幹病院の一つとしての医療実績を担っています。臓器別外科診断はもとより日本病理学会認定施設として病理剖検の基礎を体験することが出来ます。さらに、平成26年に発足した九州・沖縄病理診断研究センターは、当院の病理診断のみならず、鹿児島大学と琉球大学の病理学教室の協力のもとに、九州沖縄の徳洲会グループの医療施設と連携して病理診断業務の運営、管理を一括して行なうことを目的にしています。平成27年度内には、九州沖縄地区徳洲会病院の病理診断の精度を管理向上させ、病理と臨床の連携を一層緊密にするとともに、その情報のデータベース化を進める予定です。このように、当院研修を通して、病理学総論・各論が体得出来、さらに離島を含めた我国の医療に積極的に参加する良い機会を提供出来ると確信しています。

成田富里徳洲会病院のメッセージ
平成27年秋に開院したところです。そのため病理指導医はいますが、業務の本格始動は28年度からとなります。今後は臨床と連携しながら病院全体の中での担うべき病理の役割を見出し、医療水準の維持向上に貢献することを目標としています。初めから作り上げることに意欲のある人材にとっては絶好のチャンスです。

名古屋徳洲会総合病院のメッセージ
当院は常勤の病理専門医1名、非常勤病理専門医、週2日、臨床検査技師専任1名、兼任1名で業務を行っています。標本は独自に作製しておりますが、免疫染色は自動免疫機未導入のため、細胞診はスクリ-ナ-不在のため外注となっています。剖検は愛知医科大学病理学講座のSupportを受けています。非常勤病理専門医、病理診断業務が行われています。当院は循環器系の検体が比較的豊富で、そのほか消化器、乳腺、泌尿器、呼吸器の症例も経験できます。

大垣徳洲会病院のメッセージ
地域の中核病院として多彩で豊富な症例が経験可能です。診断能力のみならず、病理検査のサービス面での研修も可能です。岐阜大学と距離もあまり離れていないため、当院研修中でも岐阜大学で研究を行うことも可能です。

千葉徳洲会病院のメッセージ
常勤病理医はいますが、業務量の数字のとおり、規模の小さい病院です。免疫染色は外注しています。臨床医も不足しているため、病棟はまだすべてが開いていません。

東京西徳洲会病院のメッセージ
専門研修連携施設である東京西徳洲会病院は東京都多摩地区に2005年に開院した急性期総合病院です。救急疾患を含め消化管、乳腺、皮膚・軟部、歯科・口腔などの症例が多数あります。外科と毎週カンファレンスを行っており、プレゼンテーションの練習になるかと思われます。

八尾徳洲会総合病院のメッセージ
専門研修連携施設である八尾徳洲会総合病院は、病理専門医が非常勤で3人勤務しています。他の専門研修連携施設である各病院と遜色のない症例数があり、大学にも遠くないことから身近にコンサルテーションも可能です。

中部徳洲会病院のメッセージ
専門研修連携施設である当病院は、他の専門研修連携施設に比してやや小規模ですが、外科の乳腺症例や泌尿器科の前立腺症例が充実しています。生検から手術症例まで、乳腺・前立腺病理の研修にはもってこいの施設であると自負しています。

南部徳洲会病院のメッセージ
当院は常勤の病理専門医が不在ですが、病理検査室があり、標本も独自に作成しており、専門研修連携施設となっています。他の施設に比してやや小規模ですが遜色のない症例があり経験が可能です。週に2日、基幹施設である琉球大学病院腫瘍病理学から病理専門医に来ていただき、病理診断業務が行われています。指導医が不在なため、専門医取得前に当院で専門研修を行うことは困難がありますが、専門医取得後はさらなる経験アップに是非利用してください。

専門研修施設群の地域とその繋がり

本プログラムを構成する病理診断科の専門研修施設群は全国にまたがっています。徳洲会は従来より僻地医療、地域医療を率先して行っており、病理に関しても例外ではありません。施設の中には地域中核病院と地域中小病院が入っています。指導医不在の施設(連携施設3群)での診断に関しては、常勤あるいは非常勤病理専門医が勤務するとともに、病理診断の報告前に基幹施設の病理専門医がチェックしその指導の下最終報告を行います。
徳洲会グループは広域の通信網を有していますが、病理も通信網を最大限に活用し、デジタル遠隔動画診断装置(、バーチャルスライドシステム、テレパソロジー)で、web会議や迅速診断を用います。病理指導医が常勤していない連携施設3群の千葉徳洲会病院、東京西徳洲会病院、八尾徳洲会総合病院、中部徳洲会病院、南部徳洲会病院とテレパソロジーでの迅速診断やカンファランスに参加します。また専攻医は不定期ながら連携施設3群の病理部にでむいて迅速診断、剖検診断などを中心に非常勤病理医の指導をうけます。基幹施設、連携施設1,2群の指導医が連携施設3群に直接出向いて専攻医を指導する機会も有します。
 このような病理の取り組みで地域医療の質を高め活性化させることが本プログラムの最大の特徴です。

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